まず「学校による」

日本語の扱いは学校で大きく違います。

  • 一条校のインター/IB校:日本の学校なので国語の授業があり、日本語もしっかり学びます(→ 一条校の違い
  • 認可外のインター:英語中心で、日本語の学習は限られることがあります。家庭や補習校でのフォローが前提になることも

「日本語も大事にしたい」なら、入学前に国語・日本語の時間がどれくらいあるかを必ず確認しましょう。

母語が育つと、第二言語も伸びやすい

言語の発達では、土台となる母語(多くの家庭では日本語)がしっかり育つことが、第二言語の習得にもプラスになると言われます。英語を急ぐあまり日本語をおろそかにすると、かえって両方が中途半端になる心配(いわゆる"どちらも浅い"状態)も。

だからこそ、英語の環境に入れるほど、家庭での日本語を意識的に大切にするのがコツです。

広告

家庭でできること

  • 家では日本語でたっぷり会話する(語彙・表現は会話から育つ)
  • 日本語の絵本・本の読み聞かせ、年齢が上がれば読書習慣を
  • 漢字・国語のドリルなど、読み書きは意識して続ける
  • 祖父母・地域・日本語の習い事など、日本語を使う場をつくる
  • 必要に応じて日本語の補習校・通信教育を活用する

年齢で変わる「日本語の育て方」

同じ「家庭で日本語」でも、子どもの年齢によって力を入れる場所は変わります。目安として整理してみます(発達には個人差があります)。

未就学〜低学年:会話と読み聞かせ

この時期は聞く・話すの土台づくりが中心。日本語でたっぷり話しかけ、絵本の読み聞かせを習慣にすると、語彙と表現が自然に増えます。文字より「ことばを楽しむ」を優先して大丈夫です。

中学年ごろ:読み書きと漢字

会話はできても読み書きでつまずきやすいのがこの時期。漢字や音読、簡単な作文など「書く・読む」を少しずつ積み上げます。英語が強くなるほど、日本語の読み書きは意識して続ける必要があります。

高学年以降:抽象的な日本語

説明文を読む、自分の考えを文章にまとめるなど、考えるための日本語を伸ばす段階。読書やニュース、家族での話し合いが力になります。

家庭の日本語フォロー・つまずきと対策

「やった方がいいのは分かるけど続かない」がいちばんの壁です。よくあるつまずきと、続けるコツをまとめます。

  • 子どもが英語で返事をするようになった → 否定せず、親は日本語で返し続ける。家庭は日本語の場、と役割を決めておくと安定します
  • ドリルを嫌がる → 量より頻度。1日5〜10分でも毎日触れる方が、週末まとめてより効果的です
  • 漢字が学年相応に追いつかない → 学校の進度に合わせず、子どもの今の力に合った教材から。通信教育や補習校も選択肢です
  • 親が英語が苦手で不安 → 親が担うのは日本語。英語は学校に任せ、家庭は得意な日本語で関わると割り切ると気が楽になります

一条校か認可外か、日本語の視点での選び方

日本語を重視するなら、学校選びの段階で見ておきたいのがこの点です。一条校のインター/IB校は日本の卒業資格が得られ国語の授業もあるため、日本語の土台は学校側でも支えてもらえます。一方認可外のインターは英語環境が濃いぶん、日本語は家庭・補習校での補いが前提になりがちです。英語ゼロから入る場合の不安もあわせて(→ 英語ゼロでも入れる?)、わが家がどこまで家庭でフォローできるかと、学校の日本語の手厚さを天秤にかけて選ぶとミスマッチが減ります。

「どちらも中途半端」を防ぐ視点

大切なのは、英語も日本語も「使う必然性」と「触れる量」を確保すること。学校で英語、家庭で日本語、と役割を分けて両方に十分な時間をつくれば、バイリンガルはぐっと現実的になります。逆に、どちらかが極端に少ないとバランスが崩れます。

よくある質問

Q. インターに通うと日本語が遅れますか?

必ずしも遅れるわけではありません。学校の日本語・国語の手厚さと、家庭での関わり次第です。英語環境が濃い学校ほど、家庭で日本語を意識的に確保すれば両立しやすくなります。

Q. 家では英語と日本語、どちらで話すべき?

一般には、学校で英語に十分触れているなら、家庭は日本語の場にすると役割分担がはっきりして両言語のバランスが取りやすくなります。親が無理に英語を使う必要はありません。

Q. 補習校や通信教育は必要ですか?

家庭での会話と読み書きで十分なケースもありますが、読み書きや漢字を体系的に進めたい場合は、補習校や通信教育が助けになります。お子さんの今の力と家庭でかけられる時間を見て選びましょう。

まとめ

インターでも日本語は育てられます。ただし学校選び(国語の有無)+家庭での日本語の両輪が前提。「英語さえできれば」ではなく、2つの言語をどう育てるかを家庭の方針として持つことが、いちばんの近道です。

日本語フォローも考えて学校を探す