老後まで住むつもりで建てた、注文住宅

インターという選択肢を考え始め、「横浜以外で暮らす未来もあるのかも」と思い始めた我が家。でも、ここで大きな現実にぶつかります。

我が家は、横浜に家を建てていました。はい、しっかり建てていました。しかも建売ではなく注文住宅。自分たちの好みを詰め込んで、老後までここで暮らすつもりで建てた家です。

間取りも、内装も、設備も、ひとつひとつ考えて決めた家。「ここで子どもたちが大きくなっていくんだろうな」「老後もこの家で過ごすのかな」——そんな未来を、当たり前のように想像していました。

住んでまだ3年。それでも「行きたい」が消えなかった

それなのに、住んでまだ3年。たった3年です。家はまだまだ新しく、ようやく暮らしに馴染んできた頃でした。

でも、私たちの中で「行きたい」という気持ちは、少しずつ大きくなっていました。インターに通わせたい。子どもたちに違う環境を渡してみたい。今の暮らしも好きだけど、別の未来も見てみたい。その気持ちが、夫婦の中で消えなくなっていったんです。

7000万円の家、売れるのか?という不安

もちろん、簡単に決められる話ではありません。横浜の家は土地も高く、家も含めると7000万円以上の物件でした。

「売れるのか?」「売れたとして、ローンはどうなるん?」「そもそも、私たちの好みで建てた家を、他の人が住みたいと思ってくれるのか?」——考え出すと、不安はどんどん出てきます。

注文住宅は、自分たちにとっては最高の家です。でもそれは、あくまで「自分たちにとって」。壁紙の色も、間取りも、収納も、キッチンも、全部わが家の暮らしに合わせて作ったものだからこそ、他の人に魅力的かはわからない。「私たちは好きだけど、売れるんかな?」という不安がありました。

しかも、まだ3年しか住んでいない家を売るなんて、最初は自分たちでも信じられませんでした。家を建てるときは、ここにずっと住むと思っていた。小学校も中学校も近くで考えていた。それくらい、横浜で暮らす未来を自然に描いていたんです。

それでも、「出してみないと分からない」

でも、夫婦で何度も話し合う中で、少しずつ気持ちは固まっていきました。

  • 「売れるかどうかは、出してみないとわからない」
  • 「もし売れなかったら、その時また考えよう」
  • 「でも、何もしないままだと、ずっと"行きたかったな"って思うかもしれない」

そして最終的に、私たちは決めました。横浜の家を売りに出してみよう。

すぐに売れる保証なんてありません。むしろ売れない可能性も十分あると思っていました。でも、それでも一歩進んでみることにしました。

「家を買ったから、もう動けない」。そう思っていた私たちが、「家を買っていても、人生の選択肢は変えられるのかもしれない」と思えた瞬間でした。

ここから、我が家の「家、売れるのか問題」が始まります。(#6へ続く)